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すべてのアヤナムシャ:誰が、いつ、何のために作ったのか

このサイトで利用できる47種類のアヤナムシャを詳しく解説します:ヴェーダ系、バビロニア系、インドの文献に基づくもの、恒星基準の尺度です。それぞれについて、いつ登場したか、作者は誰か、どの伝統で使われているか、トロピカル黄道十二宮との違いを説明します。

更新: 2026年10月4日3分

原理

黄道十二宮は2つの方法で天空に固定できます。トロピカルは春分点から測ります。これは動く点なので、トロピカル黄道十二宮は季節に結びつき、牡羊座の0°は常に占星学上の春の始まりと一致します。シデリアルは動かない恒星に固定されます。

この2つのずれを作り出すのは歳差です。地球の軸はおよそ26,000年かけてゆっくりと円を描き、春分点を伴って移動します。その間、黄道十二宮は1年におよそ50秒角、つまり72年で1度の割合でずれていきます。2000年間に蓄積された20度余りは、まるまる1星座分に相当します。

**アヤナムシャとは、トロピカル座標をシデリアル座標に変換するために差し引く角度です。**その大きさは、零にどの不動点を選ぶかによって決まります。選び方はさまざまです。恒星、2つの恒星の組み合わせ、銀河中心の方向、赤道面、計算表を含む文書など。それぞれの選択が独自の値を生み、どれもそれぞれの伝統の枠組みでは「正しい」ものになります。

ここが重要な点です。**アヤナムシャ同士の差は計算ミスではなく、取り決めの違いです。**したがって、スケール自体の正確さよりも、スケールの選択のほうが重要です。

ヴェーダのスケール

これはインドの伝統であり、現行の形のシデリアル体系はここから来ています。インドではアヤナムシャは占星学上の細部ではなく、公的な天文学の一部です。それに基づいて祭日や暦の月、パンシャクシャ用の惑星の位置が計算されます。

ラヒリ (チトラ パクシャ) — インド天文学の主要スケールで、公式に承認され、インド暦の基礎となっています。その名前は、このスケールが再現している計算表を作った天文学者スーリヤ・シッダーンタに由来します。ラヒリは太陽の動きをシデリアル黄道十二宮に基づいて再計算し、文書と整合する起点を導き出しました。これは恣意的な拠り所ではなく、資料に合わせた調整の結果です。ほぼすべての現代のヴェーダ計算はこれを前提にしており、このサイトでもデフォルトになっています。値は2000年時点で約23.85°です。

ラヒリ (1940) — 同じスケールの変種で、異なる起点の時代に合わせて再計算されたものです。現代のラヒリとの差はごくわずかですが、20世紀半ばには独立した慣行であり、今でも古い計算表に見られます。

ラヒリ (VP285) — ヴェンカタ・パッタビラーマ・ヴリダラクリシュナ・シャンマ (VP) の出版番号285から導かれた変種です。つまり基準点は古典的なラヒリと同じですが、数値は特定の版の星表から求められています。その特定の計算を再現する必要があるときに役立ちます。

ラヒリ (ICRC) — ICRCの星表、すなわち国際天文学座標委員会が基準として採用している太陽と月の位置の処理と整合するよう調整された変種です。古典的なものとは0.1度程度の差があります。

クリシュナムルティ — 天文学者・占星術師のS.クリシュナムルティが提唱したアヤナムシャです。インドの文書ではなく、現代の観測に基づいてスケールを構築しようとした試みです。そのためラヒリとの差は顕著で、2000年時点で約23.7°に対し23.85°、つまりおよそ0.2度です。多くの人には問題になりませんが、星座の境界では別の結果をもたらします。

クリシュナムルティ (VP291) — 同じ考え方の変種で、別の版のVP星表(番号291)から導かれています。VPのリストでは隣り合う番号であり、285と291の差は、どのデータセットを使ったかによって結果がどれほど変わるかを示しています。

ラマン — 天文学者B.V.ラマンが提唱したスケールです。インドのものとは顕著に異なり、2000年時点で約22.4°、つまりラヒリよりおよそ1.5度小さい値です。その結果、シデリアル黄道十二宮での月の位置はラマンではインド式とはずれ、星座も明らかに異なります。ラマンはヴェーダの枠組みで活動しましたが、インドの計算表ではなく自らの計算に依拠していました。

ウシャ シャシ — 天文学者ウシャ シャシに帰せられるスケールです。インドの「観測型」の変種と同じグループに属します。方法はインドの伝統と一致しますが、独自のずれの値を持つため、境界的なケースでは星座がラヒリと一致しません。

ジュワル クル — 現代インドの天文学者ジュワル クルの研究に遡るスケールです。文書ではなく観測から値を得ようとした後期の試みの一つで、ウシャ シャシと同じグループ、つまりインドの枠組みを持ちながら独自の拠り所を持つものに属します。

ユクテシュワル — サニャナ・ユクテシュワルの名に結びついたスケールです。古典的なものと異なるインドの「新しい」スケールの中でも最も初期のものの一つです。値は2000年時点で約22.5°で、インドのラヒリより明らかに小さい値です。

J.N. バシン — 天文学者ジャナキラン・ナラヤン・バシンのスケールです。インドによるもう一つの独自のアヤナムシャ計算の試みです。値のばらつきが1.5度に達するグループに属し、つまりインドの伝統内部でも基本値についての合意はないことになります。

ドゥ・ルース — 現代の研究者ドゥ・ルースに帰せられるスケールです。歴史資料を突き合わせて得られた「復元された」値として公表されています。これは今日の値を測定するのではなく、特定の歴史的時点で使われていたものを遡って復元しようとする試みであるため、特別な位置づけにあります。

西洋の尺度

フェイガン-ブラッドリー — 西洋シデリアル占星術の主要な尺度。20世紀初頭にブラッドリーが採用し、その前には天文学者フェイガンが用いていた。値は約24.0°で、インドのラヒリよりおよそ0.2°大きい。これは重要な点である。西洋の文献を読むとき、そこにあるのはほぼ間違いなくフェイガン-ブラッドリーであり、そのサインは一部の人ではインド式から約1サインずれることになる。

アルデバラン (15 Tau) — 風変わりな基準点。古典的な起点の代わりに、アルデバラン星の星表上の位置を用いるもので、特定の星を現代の星表に基づいて基準に据えた珍しいアヤナムシャの例である。古代の文献に依拠するのではなく、観測との照合に役立つ。

バビロニアと古代の尺度

バビロニア占星術は、後にギリシャ占星術と西洋のサイン数秘術全体が派生した古い流れである。そのサインの固定方法はインドのものとは一致せず、そのためここでのアヤナムシャも独自のものとなる。

ヒッパルコス — 紀元前2世紀の天文学者に由来する古代ギリシャの尺度。歳差運動を座標で表現しようとした初期の試みである。ヒッパルコスは星の位置をより古い観測の記録と比較してずれを評価した。重要なのは、ヒッパルコスがインド人が抱えたのと同じ課題を、ヨーロッパの伝統がそれを体系的に解決する2世紀半も前に提起していたことである。

サーサーン朝 — 3〜7世紀のペルシャのサーサーン朝時代の尺度。ペルシャの天文学者たちはバビロニアとインドの遺産を体系化し、その中にはサインの数え方も含まれていた。このアヤナムシャは、インドの星表が現地の学派に取って代わる以前にイスラム時代のイランで採用されていたものを再構成するものである。

ヴァレンスの月 — 天文学書の著者とされる古代の著者ヴァレンスに帰せられる伝統に結び付けられている。この書物の著者が誰で、正確に何を記録していたのかという問題は天文学史家の間で論争の的であり続けており、そのためこのアヤナムシャは仮に著者の名が付けられている。

バビロニア (クグラー 1、2、3) — 楔形文字の粘土板からバビロニアの体系を再構成したオットー・クグラーの研究に基づく3つの変種。数字の違いは、元の文書の異なる解釈または異なる年代を示している。あるバビロニアの星表は互いに一致する一方で、別の星表は異なる値を示すことをクグラーは発見した。これは誤りではなく観測の時代が異なるためであることが判明し、3つの変種の方が単一の平均値よりも正直だとされた。

バビロニア (フーバー) — バビロニアの観測の年代決定を専門としたパウル・フーバーの研究に基づく再構成。クグラーの変種と異なり、より厳密な年代観に依拠している。

バビロニア (ETPSC) — エディンバラ大学の初期科学研究プログラムに由来する変種。現代の科学史的処理におけるバビロニアの値の標準版に相当する。

バビロニア (ブリトン) — 古代天文学史の専門家スティーブン・ブリトンの研究に基づく再構成。フーバーと同じグループに属するが、元の観測の年代が異なる。

インドの古典文献に基づくスケール

これらは観測による値ではなく、古典サンスクリット文献に記された内容の再現です。それらの違いは観測の違いではなく、文献の違いによるものです。

スーリヤ・シッダーンタ — 同名の文献『スーリヤ・シッダーンタ』に基づくものです。この文献自体が、サンスクリット天文学の伝統の中で現存する最古の天文書とされています。このスケールは、その文献に記された太陽の動きを再現します。

スーリヤ・シッダーンタ (平均太陽) — 基準を黄道に沿った太陽自身の動きではなく、平均的な位置に取る変種です。実際の太陽は黄道に沿って不等速で動くため、真の位置に従うか平均的な位置に従うかのどちらかを選べます。これは一つの文献の中の二つの異なる取り決めです。

アリヤバタ — 『アーリヤバティーヤ』に基づくものです。スーリヤ・シッダーンタと同じ原理ですが、運動のモデルと計算表が異なります。アリヤバタは6世紀に生きた人物で、その体系は後のヴェーダの体系とは明らかに異なります。

アリヤバタ (平均太陽) — 上記と同じ「平均太陽」の変種ですが、アリヤバタのモデルに適用したものです。

アリヤバタ (522 CE) — 文献の年代付けに連動したもので、復元の基点となる年代を指します。知識は徐々に蓄積されていったため、後代の改訂版ではこの年代が現役の基準として扱われた可能性があります。

SS レヴァティ — 「サンスクリット体系」(SS) はインドの標準を示し、レヴァティはインドの伝統で基準として用いられた限界黄道点の一つであるナクシャトラです。このスケールはその点に固定されています。

SS チトラ — 第二のナクシャトラであるチトラに固定された変種です。つまりレヴァティとは基準点が異なり、それに伴ってズレの大きさも変わります。

真のチトラ — 「真の」スケールとは、太陽の動きを平均黄道ではなく真の黄道に沿って追うことを意味します。すなわち、軌道面に対する黄道の傾きを考慮するということです。リストに項目が分かれて存在するのは、このような微妙な違いのためです。

真のレヴァティ — 同じ補正ですが、基準をレヴァティに置いたものです。

真のプシュヤ — 第三のナクシャトラであるプシュヤを基準にし、真の黄道による補正を加えたものです。

真のムーラ — 第四のナクシャトラであるムーラを基準にしたものです。ムーラは、インドの伝統において黄道と天の赤道が交わる点です。

真のシェオラン — インドの黄道十二宮体系の現代的な復元に基づく変種で、黄道と地球軌道面とのなす角による補正が加えられています。これはもはや古典的なスケールではなく、インドの体系を現代の歳差モデルに適合させようとする現代的な試みです。

恒星・銀河に基づくスケール

独立した、おそらく最も意外なグループです。ここでは黄道十二宮の零が、恒星や文献ではなく、銀河そのものの構造、つまり銀河の中心または銀河赤道面に固定されています。その考え方は美しいものです。できる限り「恒星的な」基準点が欲しいなら、最も重く最も遠い天体を選ぶべきだというわけです。

銀河中心 0° 射手座 — 零が銀河中心の方向に固定されています。その方向はトロピカル方式ではおおよそ射手座0°に相当します。これが名称の由来です。その影響はほぼ直接的に二つの数値に現れ、ラヒリとの差は3.5度に達します。

銀河中心 (R. ギルブランド) — R. ギルブランドが計算した変種です。銀河中心の位置について異なる元データを使用した点が特徴で、考え方は同じものの値が異なります。

銀河中心 ムーラ (ヴィルヘルム) — ムーラの体系における中心の位置に基づいたヴィルヘルムの計算です。この場合、基準とする点だけでなく零まで変わるという微妙な違いがあります。

銀河中心 (コクラン) — コクランによる独立した復元です。同じ方向に対する三つ目の独立した計算では、三つの近いが一致しない値が得られます。これはこの値がどれほど繊細なものであるかを示す明瞭な尺度です。

銀河赤道 (IAU 1958) — 零が中心ではなく、1958年の標準定義による銀河赤道面に置かれています。これは全く異なる取り決めで、点ではなく面に基づくものです。

銀河赤道 (真) — 銀河面の真の傾きと平均的な傾きを区別するための補正です。その差はおよそ0.1度のオーダーです。

銀河赤道 (ムーラ) — 赤道を基準にしていますが、インドの座標系に基づいています。

銀河赤道 (フィオレンツァ) — フィオレンツァによる計算です。IAU版と同じ考え方ですが、元となる座標の選び方が異なります。

銀河整列 (マーディクス) — 最も異例なものです。ここでは銀河赤道と黄道を揃えるように零が選ばれており、つまり二つの面が一致するという条件から解が求められます。基準が天体そのものではなく、二つの面の関係性に置かれた構成です。

エポック

リスト内の三つの項目は、厳密な意味でのアヤナムシャではなく、基準となるエポックです。それらの違いは伝統の違いではなく、経度の計算でどの年を起点とするかという違いです。

J2000 — 2000年1月1日0時のエポックで、いわゆる位置ベクトルを指します。現代の星表の標準であり、すべての座標はこの時点に換算され、エポック間の移動は別に計算されます。

J1900 — 20世紀初頭に対応する同じものです。古い天体暦や観測データでは今でも出会うことがあります。

B1950 — 1950.0年をFK4の基底で表したエポックで、ユリウス尺度ではありません。B1950とJ1950の差は約0.2度で、これは基準となる座標系そのものの定義の違いによって生じます。異なる標準をそのまま混ぜてはいけないのは、まさにこのためです。

比較表

47 の方式を、各スケールを実際に区別するもの、すなわち基準点・伝統・時代によって表にまとめた。数値は意図的に記載していない。値は計算対象の年や、真の黄道の解釈の仕方に依存するため、比較すべきなのは数値ではなく原理である。

スケール基準伝統と時代
ラヒリ(チトラ パクシャ)スーリヤ・シッダーンタインド、ヴェーダ、20世紀以降公式
ラヒリ(1940)同じ基準、異なる時代インド、20世紀
ラヒリ(VP285)スーリヤ・シッダーンタ、VP 暦表インド、現代の再構築
ラヒリ(ICRC)ICRC 暦表との整合国際標準
クリシュナムルティテキストではなく観測インド、20世紀
クリシュナムルティ(VP291)観測、VP 暦表インド、現代
ラマン独自の計算インド、20世紀
ウシャ シャシ観測インド、20世紀
ジュワル クル観測インド、現代
ユクテシュワル独自の計算インド、19–20世紀
J.N. バシン独自の計算インド、20世紀
ドゥ・ルース回顧的な再構築現代の歴史学
フェイガン-ブラッドリーフェイガンとブラッドリーの観測西洋、20世紀
アルデバラン(15 Tau)恒星表による一つの恒星西洋、現代
ヒッパルコス観測の比較ギリシャ、紀元前2世紀
サーサーン朝バビロニア=ペルシャペルシャ、3–7世紀
ヴァレンスの月『アストロノミカ』のテキスト古代
バビロニア(クグラー 1)楔形文字の表バビロン、紀元前1世紀
バビロニア(クグラー 2)同じ表、異なる解釈バビロン、紀元前1世紀
バビロニア(クグラー 3)同じ表、三番目の年代測定バビロン、紀元前1世紀
バビロニア(フーバー)厳密な年代学を伴う表バビロン、現代の再構築
バビロニア(ETPSC)正典化された再構築エディンバラ、20世紀末
バビロニア(ブリトン)表、異なる年代測定バビロン、現代の再構築
スーリヤ・シッダーンタ『スーリヤ・シッダーンタ』のテキストインド、初期古典
スーリヤ・シッダーンタ(平均太陽)同じテキスト、平均太陽インド、初期古典
アリヤバタ『アーリヤバティーヤ』のテキストインド、6世紀
アリヤバタ(平均太陽)同じテキスト、平均太陽インド、6世紀
アリヤバタ(522 CE)テキストの年代への位置づけインド、再構築
SS レヴァティナクシャトラ レヴァティインド方式
SS チトラナクシャトラ チトラインド方式
真のチトラチトラ、真の黄道インド方式、改良版
真のレヴァティレヴァティ、真の黄道インド方式、改良版
真のプシュヤナクシャトラ プシュヤ、真の黄道インド方式、改良版
真のムーラナクシャトラ ムーラ、真の黄道インド方式、改良版
真のシェオラン傾斜を補正した再構築現代
銀河中心 0° 射手座銀河中心への方向現代
銀河中心(R. ギルブランド)中心、異なる初期データ現代
銀河中心 ムーラ(ヴィルヘルム)ムーラ方式における中心現代
銀河中心(コクラン)中心、独立した再構築現代
銀河赤道(IAU 1958)銀河赤道の平面1958年の標準
銀河赤道(真)平面の真の傾斜改良版
銀河赤道(ムーラ)ムーラ方式における赤道インド方式
銀河赤道(フィオレンツァ)赤道、異なる初期データ現代
銀河整列(マーディクス)二つの赤道の一致現代の構成
J2000ユリウス年 2000.0標準
J1900ユリウス年 1900.0旧標準
B1950FK4 基底、1950.0旧標準

選び方

この問いを特に考えたことがなければ、ラヒリを選んでください。インド天文学の基本となるスケールで、暦はこれに基づいて作られており、現代のほとんどの恒星時計算が想定しているものです。西洋占星術から来た方にはフェイガン-ブラッドリーの方が馴染み深く感じられるでしょう。ただし、その場合インドの資料が異なるサインを示していても驚かないでください。

やってはいけないのは、どのアヤナムシャを使ったかを明示せずに方式を比較することです。スケールの指定がない数値は、ほとんどの場合、一方の資料が間違えたという誤った結論につながります。

覚えておくべきなのは、スケールの違いは精度の違いではなく、取り決めの違いだということです。すべてのスケールは同じ物理現象を、単純に異なる基準点から表現しているにすぎません。

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